水中ブルドーザーとは水陸両用ブルドーザーD155wの事です。水中での押土、掘削、岩盤破砕などが可能となっている特殊車両となっております。実際に乗り込み操縦するのではなく、無線遠隔操作で操作し、水深7mまでの操作が可能となっております。

水中ブルドーザーは1968年に株式会社小松製作所が開発しました。過去に36台製造・販売されましたが、すでに生産は中止されており国内に現在は5台しかなく、その5台全てを青木あすなろ建設が所有しております。港湾・漁港の浚渫工事や河川の河道の掘削、離岸堤、人工リーフ、人工ビーチなどの海岸工事に多く使われています。

今まで多くの海岸工事に使われており、作業実績は1200件以上あり、施工ノウハウを蓄積していっています。東日本大震災の時は、大津波で壊されてしまった港や橋を補修するために、1台の全パーツをオーバーホールし完全復活をさせ活躍しました。水中ブルドーザーを使う事で仮設道路や、仮設浅橋をつくる必要がなくなります。また、排気筒を倒すことが可能なので、橋梁下の掘削も可能です。
海底を走行しながら排土板にて面的仕上げをするので、作業船に比べて精度の高い掘削が可能となっております。