騒音計とは、音の客観的な物理的性質を数値化する装置のことで、心理的、生理的、主観的な要素を含んだ音の大きさは測定できません。算出された数値を騒音レベルといい、一般的にはdB(デシベル)の単位を用いて表すことが多いです。

計量法で規定された法定測量器に、普通騒音計と精密騒音計の2種類あり、性能に違いがあります。法定計量器なので、取引証明に利用する際には検定に合格しなければならず、検定の有効期間は5年です。日本では「JIS C 1509シリーズ」と計量器検定検査規則があるほか、国際的にはIEC、アメリカにはANSI、イギリスにはBS、ドイツにはDINなどの規格が存在します。

また、マイクロホン、周波数補正回路、増幅器、指示計器、校正装置、電源から構成されています。中でも、周波数補正回路については、A、B、Cの3種類の周波数特性を持つものが規格によって定められており、対象となる騒音の大小に合わせて切り替えて使います。

その他、マニュアルによっていくつかのタイプに分類されています。具体的に、「航空機騒音測定・評価マニュアル」では、指数応答型騒音計をⅠ型、積分平均型騒音計をⅡ型、積分型騒音計をⅢ型としています。実際にはⅠ型とⅡ型が実用的に使われています。