半自動溶接とは、半自動溶接機という機械を使う溶接方法。トーチという器具を使い、機械から適量出るワイヤー状の溶融金属を加熱して溶かした後、2つの資材を接合する。
半自動溶接は、金属を加熱時に使用するガスの種類により、CO2溶接・MIG溶接(アルゴンを使用)・MAG溶接(CO2とアルゴンをおよそ2:8の割合で混合したガスを使用)の3つに分けられる。
半自動溶接機の種類は、大別してガスシールドアーク溶接機とノンガス溶接機の2種類。文字通りノンガス溶接機はガスを使わないが、スパッタ(金属粒)やヒューム(粉塵)が出やすいという難点も。
半自動溶接には、一般的な溶接よりも比較的早く簡単に作業できるというメリットがある。同じ場所にとどまって長時間溶接をするような状況では、一般的な溶接よりも半自動溶接の方が素早く作業できる。
ただし、溶接する金属の種類に合わない溶接方法を選ぶと、むしろ時間が余計に掛かってしまう。よって、最適な方法で溶接し、電流などは適正に設定する必要がある。電圧が高過ぎるとワイヤーがすぐ溶けてしまい、溶接が安定しない。
日本溶接協会が認定する溶接技能者資格には、半自動溶接技能者資格も含まれる。2021年10月に規格が一部改定された。
【参考動画】
こちらの動画では半自動溶接について解説されています。