ロスナイとは、三菱電機株式会社が発明した世界初の紙による静止形全熱交換形換気機器のことで、熱交換換気扇とも呼ばれます。1969年(昭和44年)に生み出され、1978年(昭和53年)に国内特許を取得後、海外特許は6ヵ国で取得しており、住宅、病院、オフィスビル、電車などで幅広く使われています。名前の由来は、ロス(熱損失)がナイ(無い)で、その名のとおり室内の暖かさを逃さずに空気の入れ替えをしてくれます。名称は違いますが、他にもパナソニックやダイキン、東芝などから販売されています。

メリットは、窓を空けなくても換気ができることであり、防犯性にも優れています。さらに、冷暖房の熱損失を抑えながら空気の入れ替えをするのも可能なので、電気代を節約する効果もあります。また、防音性が高いので、室外の大きな音が気になる部屋に、ピアノ室やオーディオルームなど大きな音を出す部屋に設置するのは効果的です。

ただ、メリットは多いものの、トイレや洗面所など水廻りに設置するのは避けた方が良いでしょう。なぜなら室温より低い外気が入って寒くなり、かつ、湿気が戻ってきてしまうからです。加えて、サイズが大きいこともデメリットのひとつといえます。