アースオーガとは、先端のスクリューを回転させて地盤に穴を掘っていく機械です。手持ちの小型機械からクレーンに取り付ける大型建設機械まであり、さまざまな用途に使われています。
小型のアースオーガは、工事現場はもちろん家庭用や農業用としても、柱や柵を立てる穴掘りに利用されています。スコップより効率よく多数の穴を掘れる工具です。エンジン式のアースオーガは、パワーがあり長時間の作業が可能な反面、振動や音が大きく排ガスが出るのがデメリットといえます。充電式のアースオーガは軽くて音が小さく使い勝手が良い反面、高価でありパワーに劣るのが特徴です。

大型のアースオーガは、主に基礎杭を建て込む穴を掘削するときに使用する建設機械です。三点式杭打機などに装着し、さまざまな口径、深度の穴を掘ることができます。電動モーターや油圧モーターを搭載したオーガに、らせん状に加工されたオーガスクリューと、先端で地盤を削るオーガヘッドを装着して掘削します。オーガヘッドは地盤の硬さにより、一般層用、礫層用、特殊岩盤用などの種類を使い分けます。

杭基礎工事のアースオーガ工法には2種類あります。単軸式は、掘削して底に根固め剤を注入したらスクリューを引き上げ、穴に杭を建て込む工法です。二軸同軸式は、スクリューと鋼製の筒(ケーシング)を互いに逆回転させながら同時に掘り進める工法で、スクリューの引き上げ後、穴に鉄筋カゴを建て込んでコンクリートを打設、ケーシングを引き上げます。