分電盤とは、幹線からの電気を各部屋へ配分するための電気設備です。また、配線用遮断器や漏電遮断器なども集合して取り付けられています。これにより、各部屋では当たり前のように電気製品を使用できます。
分電盤本体は金属や合成樹脂のケースに収まっているのが一般的です。電気配分のほか、漏電や電気の使い過ぎを監視する役割も担っています。
分電盤には、3種類のブレーカーが備わっています。まず、アンペアブレーカーは家全体での電気の使い過ぎを制御する装置です。一方、安全ブレーカーは、部屋ごとの電力量超過に作動します。
漏電ブレーカーは、漏電を感知して家の電力を遮断する装置です。このように、分電盤は電力会社との契約に基づく電力供給を実現します。また、感電や火災などのトラブルを未然に防ぐ機能もあります。
分電盤の交換作業や配線工事には専門の資格が必要です。
第一種もしくは第二種電気工事士がその資格に該当します。第二種は、個人宅や小規模店舗での電気設備工事が認められています。
一方、第一種は、工場や大規模ビルでの電気設備工事の施工が可能です。
また、電気機械・部品メーカーにて、分電盤に関わる業務を多く募集しています。分電盤の製造・設計・配線提案などで、専門知識やアイディアを活かせる技術職が目立ちます。
【参考動画】
こちらの動画では分電盤について解説されています。