ダンパーとは、外部の振動エネルギーを消散させて衝撃や振動の振れ幅を軽減させる装置のこと。建築においては、以下の2つを指すことが多い。

1つは、ダクトに取り付けて、空気の流れを制御するために開閉させる防災用の扉のこと。防災用ダンパーには、防火ダンパー・防煙ダンパー・排煙ダンパー・ガス圧式防火ダンパー・避圧ダンパーなどがある。建築基準法により、ダクトが建物の防火区画を貫通する場合には防火ダンパーを取り付けなければならない。

もう1つは、建物の壁や柱などの接合部に設置して、地震の被害を抑える装置のこと。制震ダンパーや制振ダンパーなどと呼ばれる。
制震ダンパーは、大きく分けてゴム(または粘弾性型)ダンパー・鋼材ダンパー・オイルダンパーの3種類。特殊な粘弾性のゴムやシリコンを制震ダンパーに入れたのがゴムダンパー、金属が曲がる際の力を熱エネルギーに変換して地震の揺れを抑えるのが鋼材ダンパー、オイルが入ったシリンダ内をピストンが移動する際の抵抗力を利用するのがオイルダンパーである。ゴムダンパーは温度の変化に弱い・オイルダンパーはオイル漏れの点検が必要など、それぞれデメリットがあるため、複数種類のダンパーを取り入れるケースがよく見られる。

【参考動画】

こちらの動画ではビル用の制振ダンパーについて紹介されています。