遮断器は電気装置の一種。英語で「ブレーカー」と呼ぶ。建築においては、電気設備として使用されている。電気機器が故障した場合や何らかの異常が生じた場合に電気が流れないようにするものである。一般家庭では分電盤の中に設置されている。

遮断器にはいくつか種類がある。家庭内の電気機器の漏電が生じた場合に自動的に電気を遮断するものを漏電遮断器という。感電・火災などを防ぐはたらきをしている。

また、分電盤から各部屋ごとに複数の回路に枝分かれし、電気配線を保護するはたらきをしている配線用遮断器という。配線用遮断器の1つの回路には最大20アンペア程度の電流が流れているが、長時間にわたって1つの回路に流れる電流の最大値を超えると自動的に電気が遮断される。配線遮断器は、過負荷電流が生じた際に電気機器・ケーブルの損傷を防ぐはたらきをしている。

配線用遮断器は、大電流の場合にすぐに作動するという特徴がある。これを反限時特性という。

配線用遮断器が一般的に使用される前は安全器を設置していた。電気が遮断された際、安全器の場合はどの安全器が切れたか把握できないものだった。配線用遮断器はレバーで電気を遮断するのに対して、安全器はヒューズが切れることで電気を遮断する。そのため、安全器は通電する際にヒューズを交換しなければならない。