電気を蓄えたり、放出したりする電子部品のこと。コイル抵抗と並んで、3大受動部品と呼ばれる。
職人によっては、「キャパシタ」「蓄電器」またはシンプルに「蓄電」と呼ぶ人もいる。
コンデンサの語源は、「濃縮する」という意味の英単語「コンデンス(condense)」に由来するが、これは電気についての知識が乏しかった時代につけられた名前である。そういう意味では、「収容する」という意味の「キャパシタ(Capacitor)」の方が特徴をとらえた名前であると言えるかもしれない。
コンデンサは電子回路に必要不可欠な存在であり、スマートフォンやテレビ、パソコンなど、あらゆる電子機器に使用されている。
コンデンサは、絶縁体を2枚の金属板で挟んだ構造をしている。コンデンサに使用される絶縁体を特に誘電体と呼び、誘電体の素材はプラスチックフィルムやセラミックス、オイルなどが使用される。金属板はシンプルな並行板型構造のほか、用途によって積層型構造や巻き型構造などを使い分ける。
コンデンサの機能は、
- 直流電流を通さず、交流電流を通す。
- 電気(電荷)を蓄える。
の2つである。
上記の機能から、ノイズの除去、電気の蓄電および放電、電圧を保持する、という目的で電子回路に組み込まれる。