求積図(きゅうせきず)とは、建物を建てる敷地の面積や、建築面積、延床(のべゆか)面積、各室の面積を算出する図面となります。敷地面積は測量図を基に求めます。敷地は四角の形状をしていても長方形とは限らないため、敷地図の測量点を直線で結んで分割した三角形を描き、その合計値から面積を求めます。三斜求積法と言います。各三角形の底辺長さ×高さ×1/2で面積を求め、合算したものが敷地面積となります。

敷地図は敷地の大きさ、用紙の大きさによってその縮尺が異なります。三角スケールなどを用いることで、容易に長さを計ることが出来ます。また、座標求積法で求める方法があります。敷地のx軸、y軸の測量座標から基準となるy軸から各点のx座の長さを求め、台形の面積を算出します。1つ目のxの値が底辺の長さ、2つ目のxの値が城辺の長さ、2つのyの値の差が高さとなり、((底辺の長さ)+(上辺の長さ))×高さ×1/2で台形の面積を算出します。

これを敷地の測量点ごとに行い、加算、除算をして敷地面積を求めます。敷地に建てられる建物の大きさは、建蔽率によって建築面積の上限が決まり、容積率によって延床面積上限が決まります。建築面積は概ね長方形や三角形、扇形の面積によって求められます。その面積が建蔽率、容積率以内となっていることを求積図を用いて確認します。