プラントの設計には建築物の他にも大型機械や生産設備などの設計が含まれる。いずれの場合でも大規模な設計となる。
プラントの種類は多岐に渡るが、代表的な業種は建設・化学・環境・食品の4つである。発電・ごみ焼却・水処理など環境に結び付くものも多い。それぞれ特徴が異なり必要となる機械や設備が違うため、プラント設計には高度な技術や専門知識が求められる。

プラントの設計においては、まずプラントの全体像を決める基本設計から始まる。発注者の要件を満たす効率良く生産性の高いプラントにするため、建物・道路の配置や設備機械の動線などを決めていく。近年では、周辺環境への配慮も求められている。
基本設計が定まった後は詳細設計に着手する。基本設計で決定したことをベースに、建築設計・土木設計・機械設備設計・配管設計などを行う。なお、建築現場によっては詳細設計のことを実施設計とも呼んでいる。

プラント設計を行うにあたっては、一般的な建築物とは違い、工学系全般の知識が必要となる。建物の設計だけでなく、機械設備や配管など設計が必要な範囲は広く、より多くの設計のスキルが求められる。一級建築士・技術士・電気主任技術者などの資格がプラントの設計に活用できる。