製図の際に、図面に縦横に引いた格子をグリッドと呼ぶ。手書きの図面では方眼用紙を使用する。
英語のグリッド(grid)には格子や碁盤の目などの意味がある。建築でも格子状のものを指す。
CADで作図する場合にもグリッドを表示できる。ただし、格子状に直線が入るのではなく、等間隔にドットを表示させてグリッドとして使用する。ドットの間隔は変更が可能。
グリッドの単位としてモジュールが使われている。現行では、インチモジュール(単位がインチで1218mm)・メーターモジュール(単位がメートルで1000mm)・尺モジュール(単位が尺で910mm)の3つが存在する。
日本では、尺モジュールとメーターモジュールの2つがほとんど。尺モジュールは建材の種類が豊富、メーターモジュールは空間を広く確保できるなどの利点がある。
また、家を設計する際に基準となる正方形の単位のこともグリッドという。グリッドに沿って家の間取りなどを決めていく手法はグリッドプランニング。
設計にグリッドを導入する場合、柱や壁などの単位を合わせやすくなるため、建材の無駄を省けたり施工の効率を上げられたりするなどのメリットがある。ただし、設計の自由度が下がるとして導入しない場合もある。