伏せ図とは、ある高さの平面で切った上から見た図を指しています。例えば、杭伏せ図、基礎伏せ図などがあります。構造物の平面的な配置とその仕様がわかる図になります。縮尺は1/100あるいは1/50とすることが一般的です。

伏せ図では、各構造の仕様について平面配置を確認することができます。設計段階では、設計思想と結果の整合が取れているか確認しやすい図面になります。施工段階では、施工計画をする上で機会配置や手順を考える時に使用します。伏せ図だけでは、取り合い部分の仕様が不明確なので、詳細図と合わせて確認しながら施工を進めると良いです。

図面の表記の工夫について、お伝えします。例えば、杭伏図を描くとき、仕様の違いを図面で表現する必要があります。記号やアルファベットで名前を付けて分ける場合がありますが、図面に書くと文字が多くなりすぎてわかりにくい場合があります。そんな時は、杭の位置に○や△など複数の図形を用いて表現するとわかりやすく図面がすっきりします。余計な情報がある図面は間違いが発生するリスクが上がるので、気をつけましょう。
 この時、どの図形がどの仕様を表現しているか凡例で示すことを忘れないようにしましょう。