監理技術者とは、元請負の特定建設業者が一定の金額以上の大規模な工事現場に配置する技術者のことです。具体的な仕事は、現場全体の総合的な指導・監督で、施工計画の作成や品質管理、工程管理など幅広い仕事を担当します。請負代金総額が4,000万円以上、建築一式工事の場合は6,000万円以上から監理技術者が必要になります。また、国や自治体の公共工事や大型商業施設の工事の場合は、請負金額が3,500万円以上から監理技術者を専任で配置しなければいけません。
指定建設業で監理技術者になるためには、1級建築士といった1級国家資格を保有することが要件です。指定建設業とは以下の7業種のことです。
・土木工事業
・建築工事業
・電気工事業
・管工事業
・鋼構造物工事業
・舗装工事業
・造園工事業
指定建設業以外の業種であれば、実務経験で監理技術者になることができます。大工工事や防水工事、内装仕上工事、解体工事といった22業種が該当します。実務経験で監理技術者になるには、学歴や資格に応じた実務経験年数が求められます。例えば、平成16年4月1日以降に技能検定2級等を取得した方は、合格後3年以上の実務経験と2年以上の指導管理的実務経験が必要です。