有機溶剤作業主任者とは、有機溶剤を扱う仕事をする際、現場で作業方法を決定したり、作業の指揮をしたりする責任者のことです。機器類の点検や保護具が使われているかどうかの確認をしたり、有機溶剤中毒防止措置が適切であるかどうかの確認をすることも、有機溶剤作業主任者の仕事です。資格を取得すれば、製造業や印刷業をはじめとしたさまざまな業界で活躍できる可能性があります。
有機溶剤作業主任者は、労働安全衛生法にて規定されている国家資格です。危険物取扱者は危険物を扱うための資格であり、有機溶剤を安全に使用するための指導ができる資格である有機溶剤作業主任者とは異なるので注意が必要です。
資格を取得することで、給料面で優遇される可能性があるのがメリットです。さらに、責任者の立場になれたり、就職や転職の機会を広げられる可能性があることも魅力でしょう。
また、資格を取得するには、都道府県労働基準協会などが実施している有機溶剤作業主任者技能講習を受けなければいけません。講習を受けるために必要な時間は約12時間ほどで、修了試験に合格することで資格を取得できます。
修了試験に実技試験は含まれず筆記試験だけなので、未経験でも試験を受けることが可能です。