労働衛生(ろうどうえいせい)コンサルタントとは、厚生労働大臣が定めた労働衛生にかんする専門家で、労働者のための衛生水準向上、事業場の診断、指導を行う国家資格です。昭和47年に労働安全衛生法に基づき創設されました。試験は厚生労働大臣の指定の(公財)安全衛生技術試験協会が実施し、この協会に登録をして労働衛生コンサルタントの業務をします。
保健衛生若しくは労働衛生工学の2つの試験があり、どちらかを受験します。試験科目は「労働衛生一般」、「労働衛生関係法令」、「健康管理、労働衛生工学」があります。受験資格としては「大学卒業」、「短期大学、高等専門学校での理科系統課程の卒業」、「高等学校、中等教育校の理科系統の卒業で10年以上衛生の実務に従事経験」その他の要件のいずれかが必要となります。
資格取得後は労働衛生コンサルタントとして職場事業者の要求に応じて衛生診断や指導を行います。労働衛生コンサルタントに職場改善の業務を依頼した場合、適切な指導を受けることが出来ます。社内では気づかない問題を明確にし、解決策を示し、衛生管理の意識を高めてくれます。関連する資格として、労働安全(ろうどうあんぜん)コンサルタントもあります。