工事担任者とは、「電気通信設備工事担任者」の略称で、国家資格です。電気通信回路に端末設備、自営電気通信設備の接続工事をする、または監督する役割を担っており、資格は電気通信事業法の制定と同時に定められました。取得するにあたって、年齢や性別などの制限はありません。

また、情報通信ネットワークの接続技術者としても認められています。技術力の証明となるほか、転職の際にも大きな武器となるでしょう。工事担任者の資格がないと取得できない情報通信エンジニアの資格が取得できる点も魅力です。

「第一級デジタル通信」は、全てのデジタルデータ回線の工事を扱えるデジタル通信資格の最上位の資格です。「第二級デジタル通信」は、最も受験者数が多く、登竜門的存在です。一般家庭や小規模のオフィスでインターネットが使えるよう、電話やパソコンなどの端末設備を接続する工事ができます。その他、「第一級アナログ通信」、「第二級アナログ通信」、「総合通信」の区分があります。

今後、工事担任者として勤務するのであれば、デジタル通信もしくは総合通信を取得するのが賢明でしょう。試験は年に2回実施されており、令和3年9月からはCBT方式による試験も実施されています。