高圧ガス製造保安責任者とは、高圧ガスに関する第一種製造者等に当たる事業所において、保安のために設けなければいけない各職務に選任されるための国家資格、および免状を交付された人の総称です。法律によって定められている免状の交付を受けることにより、高圧ガスを取り扱う事業所で保安業務ができます。国家資格ではありますが、年齢、学歴、実務経験などに関係なく誰でも試験を受けられます。試験は毎年11月の第2日曜日に全国で一斉に行われています。

また、大きく「化学・機械分野」、「冷凍機械分野」に分類され、資格の種類が多くあるので、作業内容にあったものを取得する必要があります。さらに細かく分類すると、甲種・乙種化学責任者、甲種・乙種機械責任者、第一種・第二種・第三種冷凍機械責任者などがあります。

その他、関連する資格もあります。代表的なのは、一般の家庭で使用する燃料ガスの製造から供給まで携われる「ガス主任技術者」です。加えて、高圧ガスを扱う職場にて選ぶ必要があり、高圧ガス製造保安責任者であれば就任できる「特定高圧ガス取扱主任者」もあります。さらには、一般家庭用をはじめとしたLPガス供給設備などの工事ができる「液化石油ガス設備士」も関連する資格にあたります。