消防設備士は国家資格です。建物内に設置された消防設備を点検し、必要なら整備する職です。独占業務資格で、作業にあたれるのは有資格者のみとなります。実務に活かせる資格であり、毎年幅広い年齢の受験者がいます。仕事はビルやマンションなど建物の火災報知器点検などです。建物には消防法で設置が義務づけられている設備があり、定期的にそれらの設備をチェックするのが主な仕事です。

消防設備士には甲種と乙種の2種類があります。業務範囲は以下の通りです。

乙種:消防設備点検のみ

甲種:消防設備または特殊消防設備の点検、整備、工事

ただし、消防設備は免状の種類で扱える設備が異なります。一つ取ればすべて問題ないというものではありません。必要な資格は一つひとつ取得する必要があります。乙種は第1~第7類まで、甲種は特類と第1~第5類までです。

一般財団法人 消防試験研究センターの実施状況を紹介します。2020年の乙種合格率は、第1~第7類まで平均約40%です。甲種合格率は、特類27%、第1~第5類まで平均約35%です。やはり、難易度は甲種特類が最も難しくなっています。

ただし、国家資格全体で見れば合格率は高いほうです。したがって、消防設備士の試験難易度は普通だと言えます。勉強の目安は1日1時間平均として乙種2ヶ月、甲種3ヶ月です。ただし、理系が苦手なら機械・電気の基礎問題に注力しましょう。

【動画紹介】
こちらの動画では、消防設備士について解説されています。

【参照】
GENKI【解説系Youtuber】