認定電気工事従事者は経済産業大臣に認定されている資格です。自家用電気工作物に関する電気工事に従事できます。また、第一種電気工事士が行う業務の一部に従事することができます。第一種電気工事士試験に合格しても実務経験5年が無いと資格を取得できません。実務経験の足りない人が電気工事をできるようになる資格が認定電気工事従事者と考えていいでしょう。
認定電気工事従事者が扱える電気工作物には制限があります。最大出力500kW未満の設備を600V以下で使用するときだけです。電線工事法の規制により発電所や変電所に関する工事はできません。資格取得にあたって試験はありません。第一種電気工事士試験合格者は申請だけで取得できます。第二種電気工事士でも実務経験3年があれば大丈夫です。実務経験3年未満でも6時間の講習を受ければ申請できます。資格に更新制度はなく一生有効です。
認定電気工事従事者が工事を行える施設は住宅、事務所、小規模店舗です。第二種電気工事士が行えない仕事を補完するための資格ですので、第二種電気工事士と認定電気工事従事者の両方があれば独立も可能です。また、仕事をしながら将来的に第一種電気工事士を目指すことができます。