ボイラー技士とは、伝熱面積が3平方メートル以上あるボイラーの管理、点検、修繕などを行う国家資格と、その有資格者のことです。ボイラーは火気や高温ガスを使用してエネルギーを生み出すので、専門的な知識や技術を持つボイラー技士は、施設の事故防止のために欠かせません。等級は、「特級」、「1級」、「2級」があり、等級によって扱えるボイラーの規模が変わります。1級を取得するためには2級が必須であるなど、上級資格の取得をするためには前の級の取得が前提条件です。

ボイラーはさまざまな場所に設置されているので、幅広い業界で需要があるのが強みです。建設会社では、現場に立ち合い、設置する場所に関するアドバイスなどをします。ビル管理会社や工場では、保守管理業務を行い、報告書や日報などの書類作成もします。また、ホテルや病院では、大型のボイラーを使用している場合が多いので活躍の場が多いでしょう。

一定規模以上のボイラーを扱う事業所では、「ボイラー取扱作業主任者」を選任しなければならないと定められているので、資格取得者は重宝されます。

よく似たものにボイラー整備士がありますが、できる仕事の範囲が明確に違うので注意が必要です。