ベタ基礎は直接基礎の一種です。1995年の阪神淡路大震災以降、日本の住宅の多くで採用されている。住宅が建つ床下の地盤全体を、鉄筋コンクリートで一体化させて作ったものである。家の底一面をすべてコンクリートで覆うイメージです。

強度が高いため、耐震性に優れている。また、建物が直接地面と接触しない構造になっているため、地面からの湿気による木材の腐食を防止できる。シロアリ対策としての効果もあります。ただし、コンクリートや鉄筋を多く使用するため、布基礎と比較した場合は材料費が高くなる。また、新築から1〜2年はコンクリートから水分が出るため、水抜きなどの対策が必須となります。さらに、寒冷地では地面が凍結すると膨張して、基礎を押し上げることもある。その場合、凍結深度より深い所から基礎を設置する義務が生じる。

建築基準法の関連法令により、ベタ基礎の立ち上がり部分の高さが地上部分で300mm以上、厚さは120mm以上としなければならない。底盤の厚さは120mm以上、根入れの深さは原則120mm以上とし、凍結深度よりも深いものとする。北海道の凍結深度は、全域で50cm以上、場所によっては1mを超える。そのため、北海道ではベタ基礎より布基礎のほうが適するとされる。