ケーソン(Caisson)とは、円形や矩形で筒状の中空構造物のことを言い、その底板部を掘削しながら沈下させ、建物や橋梁などの構造部を支える固い地盤まで到達さて基礎を作ることをケーソン工法と言います。

潜函(せんかん)とも言います。筒状の構造体を沈み込ませるために、外周部の地盤崩壊を防ぐ山留として底部の作業スペースを確保することができます。上部の蓋と底部の床がないケーソンの内部を掘り進める工法をオープンケーソン工法と言い、下部に床を設けその下の作業空間に空気を送り込みながら行う工法をニューマチックケーソン工法と言います。

地上部で躯体を造るため品質確保が容易になり、底部では重機を用いた掘削工事が可能となり、固い地盤を掘り進めることも可能となります。瀬戸大橋では造船所で製造した巨大な鋼製のケーソンをタグボートで海上の設置位置まで曳航(えいこう)し、内部に水を入れながら巨大クレーンで沈下させて主塔の基礎が造られています。沿岸部の軟弱地盤で防波堤を建設する際には、鉄筋コンクリートで出来たケーソンをコンクリートで打設しながら沈下させ建設されます。

ケーソン工法は1900年ごろ日本に導入され、関東大震災後の復興工事に隅田川の橋梁基礎の建設時に活躍し、以来改良が重ねられながら利用されてきました。