基礎とは、建築物の最下部にあって建物の荷重を地盤に伝えるものです。地震などに耐えて建物を安全に支え、また地面の湿気から建物を守る役割がある。

基礎は鉄筋コンクリートで作られ、底盤・立上り・地中梁・杭などで構成される。基礎の種類は大別して直接基礎と杭基礎の2つ、さらに直接基礎は独立基礎・布基礎・ベタ基礎がある。

独立基礎は、主要な柱の底部をそれぞれ単独の基礎で支える。フーチング(基礎底盤)が独立しているので独立フーチング基礎とも。

布基礎は、主要な柱や壁の下に連続して基礎を設置するもの。フーチングがつながっているので連続フーチング基礎とも。

ベタ基礎は、建物下部の地盤全体に基礎を作る方法。建物の荷重を均一に地盤へ伝えられる。

地盤が軟弱な場合に、杭を直接地面に差し込むのが杭基礎。硬い地盤に達するまで打ち込む支持杭や、杭の摩擦力で建物の荷重を支える摩擦杭がある。

基礎工事の手順は以下の通り。地縄張り・遣り方工事の後に掘削する。砕石を敷いて防湿シートを敷き、捨てコンクリートを流したら配筋。型枠を組んでコンクリートを流し、養生期間後に型枠を外して仕上げる。他に、港湾工事で用いられるケーソン基礎や、杭基礎と直接基礎を併用するパイルドラフト基礎などもあります。