蹴込みは、けりこみではなくけこみと読みます。

蹴込みとは、階段の部位の名前になります。踏み板間の垂直な部分を指します。蹴込み寸法とは、奥行き方向にへこませている寸法になります。一般的には2cm以上になります。

蹴込みの高さは蹴上寸法と呼び、安全性の観点からある高さ以下にしなければいけないルールがあります。ある範囲に階段を納めたいと思うと、階段の長さを短くして、蹴上高さを高くしたくなりますが、しっかりと各々の法令を守って計画しましょう。折り返し階段を利用するなど、階段の配置方法のアイデアは様々なので、建築士に相談してみましょう。

蹴込みの目的は、階段下への落下物防止、つまづき防止などがあります。あとは、階段を降りる時の恐怖感を和らげることができます。仮設の階段には設置されていないものがほとんどですが、住宅の階段には設置されていることが多いです。最近はスケルトン階段というデザイン性を重視した階段もありますが、使用するときは蹴込みの重要性を理解した上で使用しましょう。