シールドは、建設および土木に関する場面でさまざまな意味で使われます。最も一般的な使われ方は、「シールド工法」です。シールド工法は、トンネル掘削方法のひとつです。土砂の掘削と排出、内壁の築造を連続して実施する工法です。具体的には、シールドマシンといわれる掘削機を用いて掘り進めます。
さらに、その後方にセグメントといわれるブロックを組み上げながらトンネルを構築していきます。大きく分けると、「土を削る」、「土を運ぶ」、「前進」、「セグメントの組み立て」の4つの作業を繰り返すことで作業が進みます。トンネルが掘り終わったら、シールドマシンは解体されます。実際はこの後に道路を支えるための舗装工事が行われます。最終的には、照明や換気の設備が設けられたらトンネルの完成です。
また、シールド工法は軟弱な地盤でも掘り進められることがメリットとしてあげられます。特に1,350mm以上の管径かつ、500mから1,500mほどの長距離を施工する場合に効果的な施工方法だとされています。シールド工法の事例としてよく知られているのは「東京湾アクアライン」の例です。加えて、地下鉄工事など身近なインフラ開発の場面でも用いられます。