見込み(みこみ)とは、正面から見て側面の奥行きのことを言います。襖や扉、窓などの建具では、正面から見た枠の幅を「見付け(みつけ)」、壁との段差を「散り(ちり)」と言いますが、枠の奥行のことを「見込み」と言います。襖や障子の見込みは1寸(約30㎜)、木製建具は1寸5分(約45㎜)となります。壁に取り付く扉の枠の見込みの寸法は、扉の厚さや壁の厚さ、散りの寸法から決定します。
在来木造建築では、柱や間柱の厚さが105㎜、ボードの厚さが12.5㎜、散りが10㎜の場合、105+12.5×2+10×2=150㎜の見込みとなります。既成の建具を選定の場合、カタログ記載の見込み寸から選定することとなります。建設現場では「将来の予測、期待」の意味を持つ言葉としてももちいられます。工事を終わらす期限や、予算のことを指すこともあります。予定通りに終わらない、納まらないことを「見込みが甘い」とも言われます。
人の判断を意味する「見立て(みたて)」や、将来の過程も考慮して結果を意味する「見通し(みとおし)」、想定を意味する「見なし(みなし)」に近い言葉ですが、それぞれ微妙に意味が異なります。建築用語以外では、見込みは茶碗の内側の部分のことも言います。