クロスウェーブとは、地下に雨水を蓄えるための空間をつくる、プラスチック貯留材の商品名となります。積水テクノ成型株式会社で製造、販売しています。近年のゲリラ豪雨や大雨により、都市部の浸水、冠水が社会問題となっています。公共の雨水排水設備は、大雨を飲み込めるほどの容量は確保しておりません。
特に都市部のコンクリートやアスファルで覆われた地面は、雨水の浸透も期待できない状態となっています。そのため、各自治体は敷地からの雨水の流出抑制を設けており、建物の建設や土地の開発の際に、ビルの地下の貯留槽や、駐車場の一角に貯留池を設置しています。クロスウェーブは、地下に卵パック状の空隙を持ったプラスチック成型品を数段配置し、深さ6mまでの雨水貯留槽を作ることが出来る建設資材となります。
クロスウェーブの上部は駐車場や公園、グランドとしても利用可能で、土地の有効利用が出来ます。また、貯留槽以外の雨水流出抑制の方式として、浸水性舗装(浸透池)、浸透側溝、浸透トレンチ、浸透ます、等があります。設置のためは、ボアホールと呼ばれる直径20㎝、深さ50〜150㎝の穴を掘り、水を張っての試験を行います。試験の方法は水位を一定に保つ定水位注水法と水位の変化を計測する変水位法があります。