感電とは生物の体内に電流が流れ、電気ショックを受けることです。
電圧がかかるだけでは、感電は起こりません。つまり、1本の電線に鳥が留まっていても、鳥は感電しません。電圧がかかっている電線2本に同時に触れれば感電が起こります。人が感電するのは電気製品の不適切な使用や電気工事ミスです。また、機器の老朽化や故障による漏電、落雷などが多い事例です。
人体の中に電気の通り道ができてしまった時に感電は起きます。地面に立った状態で電線に触れると、電気が体を通り抜けます。体を通って地面へ電気が流れれば、人は感電するのです。
通り道を通電経路と言い、経路が心臓を通ると命の危機です。また、通電電流が大きく長いほど危険度が高まります。地面と人との間にゴムなどの絶縁体があれば電気は留まります。電気が通り抜けることがなければ、感電を免れるのです。
人体に電流が流れた場合、電流値によって反応が変わります。
1mA:最小感知電流、ピリっと感じる
5mA:苦痛電流、強い痛みを感じる
10mA:可随(かずい)電流、耐えられない振動と痛み
20mA:不随(ふずい)電流、呼吸困難、自力では逃げられない
50mA:心室細動電流、短時間で生命に危険
100mA:致命
人は感電すると自力では電源から逃げられません。それは、筋肉が自動的に激しく収縮し、動けなくなるためです。ですから、充電物の取り扱いには細心の注意を払いましょう。