登り桟橋(のぼりさんばし)とは、建設現場の仮設足場で、作業員や資材の運搬のために設けたスロープ状の仮設通路のことを言います。尚、桟橋とは港に船を横づけした際に、乗客や荷物を積み降ろしするための通路のことです。足場は労働安全衛生法、改正労働安全衛生規則にて設置基準が定められています。登り桟橋は、高さ2m以上の場合、勾配は30度以下とし、15度を超える場合は滑り止めを30〜50㎝間隔に設置します。
手摺の高さは85㎝以上、中さんも設置し、手摺柱は180㎝間隔に配置します。高さ8m以上の場合、7m以内毎に踊り場を設けます。万が一の転倒や資材の落下時にも最下部まで転がって行かない措置となります。幅は、資材の運搬を考慮して、75〜90㎝程とします。一方、階段は高さ若しくは深さが1.5mを超える場所で、作業員が安全に昇降できるようにするためのものです。
また、乗入れ構台とは、自走式クレーン車や生コン車、コンクリートポンプ車などの走行や、資材の仮置き場として使用するものを言います。高さ5m以上の足場の組み立てには労働災害を防止するため、指揮監督者が必要となります。指揮監督者は労働安全衛生法で定められた「足場の組立てなど作業主任者」の国家資格が必要となります。