建築用語でタラップとは、固定されている格子状になったハシゴのこと。
注意しておきたいのは、「タラップ」は英語ではなくオランダ語由来。英語で「タラップ」は、「step」(ステップ)や「ladder」(ラダー)という。
主にビルの外壁やバルコニー、マンホールの内部などにタラップが設置されている。ステンレス製やアルミ製のハシゴ状になっているものが大半であるが、コンクリート壁などに1段ずつ取り付けるタイプのものもある。背カゴ(安全ガード)が付属しているものも。
また、屋内にもロフトなどにタラップが設置される。アルミ製のハシゴ状のものだけでなく、折り畳んで天井に収納できるものや木製のものなどがある。
タラップの寸法はいろいろあるが、幅が300mm〜350mmのものが多い。背かごの幅は600〜700mm、奥行きが60〜1000mm程度。ただし、法律で背かごを設置する義務は定められておらず、あくまでもメーカーなどの自主判断で設置している。
タラップを設置するメリットは、狭い場所や不安定な場所でも設置できること。頑丈に作れたり、建物の施工が完了した後でも設置できるなどのメリットもある。ただし、タラップは頑丈に作ることが多いため、固定して動かせない。