大規模修繕工事(だいきぼしゅうぜん)とは、マンションなどで外壁のタイルや屋上の防水の補修や、ポンプなどの設備の更新をまとめて行うことを言います。マンションでは日常の清掃、点検、補修以外に、定期的な修繕や改修を行い、機能や性能の維持や向上を図ることで、永く快適に住めるようになります。修繕計画は管理組合が各部位の耐用年数を考慮して立案し、その工事費用として住民若しくは所有者から修繕積立金を徴収します。
不足する場合は修繕一時金として追加徴収することもあります。大規模修繕工事は約12年周期で行われます。1回目は外壁や屋根を中心に行い、2回目は外壁、屋根に加え、ドアやサッシュの修繕、改修を行います。3回目以降は全面的な修繕を行います。補修工事以外にも設備機器の更新により性能の向上や省エネなどの改修も行います。また、建築基準法でも大規模修繕について定められています。
建築物の主要構造部(壁、柱、床、梁、屋根、階段)の一種以上で、過半の修繕、模様替えする場合のことを言い、その場合は建築確認申請が必要となります。一般的なマンションの大規模修繕工事の場合、主要構造部でも経年劣化部分の改修を行いますが、その範囲が1/2未満の工事や、塗装や仕上げに関するものは建築確認申請を必要としておりません。