亜鉛メッキ鋼板とは、鋼板に亜鉛メッキを施したもので亜鉛鉄板、トタン板として呼ばれています。

溶融とは、高温で溶かした亜鉛の中に漬けて鋼板に付着させることを指し、熱漬法、ドブ漬けと呼ばれ、SGCCの記号で表されます。

メッキ後の鋼板表面に現れる独特の模様である花紋をスパングル(spangle)と呼び、メッキ槽から引き上げた際に亜鉛が結晶化したものです。この他、鉛(Pb)やアンチモン(Sb)を添加することで結晶を成長させたレギュラースパングル、さらに鉛の添加を抑えたミニマムスパングル、ゼロスパングルがあり、環境への影響からゼロスパングルが使用されるようになっています。

亜鉛メッキの表面に酸化被膜が形成され、保護被膜作用が働いて水への耐性が強くなります。また、亜鉛は鉄よりも腐食しやすい性質を活かした、鉄よりも亜鉛が優先して腐食する犠牲防食の効果があります。

食用品の缶詰では、耐食性の高いスズをメッキ材料としたブリキが用いられています。

メッキ方法としては、メッキ槽の中に鋼材や鋼板を漬けて電気を介する電気亜鉛メッキがあり、メッキ厚は薄いながらもメッキの均一性が高く、仕上がり後の塗料の付着性が高いことが特徴で、電化製品の内部構造部分に利用され、SECC、SEHCの記号で表されます。

さらに、電気亜鉛メッキ鋼板(SECC)にリン酸塩処理を施したものをボンデ鋼板と呼び、剝がれにくく被膜に傷が付いても錆が広がりにくい被膜を形成し、塗装下地としても機能することが特徴です。SECC-Pの記号で表され、屋内屋外での幅広い用途に対応し、機械部品や建築部材に利用されています。