「アクソメ」とは、「アクソノメトリック図」を略した言葉である。「アクソメ図」と呼ばれるケースも多い。「軸測投影図法」ともいう。

アクソメ(図)は平面に立体図を描く技法である。紙やCGなどは問わない。立体を斜めから投影的に見た角度で描く。
アクソメでは左右の角度を30度と60度に傾けて表現する。縦横の2辺を90度になるよう傾けるが、平面は傾けない。
「アクソメ」と混同しやすいものに「アイソメ」(アイソメ図)がある。アイソメの場合は、互いの辺が120度になるよう傾けて描く。

作図のしやすさはアクソメのほうに分があるが、人が想像しやすい立方体を作図しやすいのはアイソメのほうである。
さらに、「アクソメ」は「パース」とも比較されることもある。パースは透視図法や遠近法とも呼ばれ、人が3次元を見た場合とほぼ同じ画像を表現できる。ただし、パースは作図に手間が掛かるため、簡易的な表現で事足りる場合はアクソメを使用すると良い。
アクソメのメリットは、平面図だけで簡単に作図できて、なおかつ立体的にも表現できること。建築物のプレゼンなどでアクソメが使われる。ただし、消失点を使わずに立体を表現するため、アクソメで描かれたものを見て歪みを感じることもある。